フリーランス

独立の手続き(業務受注)

退職の時期が決まったら仕事を探します。(並行して開業の準備をします)

僕は IT 営業を担当していたことがあり、そこで知り合った協業社とコンタクトを取ることもできたのですが、会社の名刺で集めたネットワークは会社への最後の忠誠として使わないことにしました。(会社の名刺を使わないのは当然かもしれませんが、忠誠とか言ってる時点で自分でもバカバカしいと思います。変なところで古いんですよね…)

そんなわけでノーコネです。なので、フリーランス専門のエージェントを利用することにしました。エージェントを利用するメリット・デメリット、所感などは過去の記事をご覧ください。今回は事実(取った行動と動機)をベースにお話します。

  • エージェントの選定と登録
  • エージェントからのヒアリング
  • 営業と面談

最後に改めて所感を述べたいと思います。

エージェントの選定と登録

当時登録したエージェントは、専門の担当がつく 5社と、担当がつかない 2社です。

選定基準は “フリーランス エージェント おすすめ” などで調べた結果、共通して候補が上がった会社ですが、もともと副業を探していた際に登録していた会社も含みます。尚、フリーランス向けエージェントは増加傾向にあり、上記に限らず、その都度調べて登録するのがよいかと思われます。

別の記事でも触れていますが、エージェントを選定する基準は「それなりに名が知れていればあとは好みでよい」と思います。IT 業界においては有名、大手企業が必ずしもよいということはありません。これはエージェントも同様なので注意が必要です。
フリーランス向けのエージェントは会社により特長があり、フリーランス向けに福利厚生が充実していたり、コミュニティの存在、歴史の長さや広いネットワーク、業界シェア、など様々なものがあります。その中で好みの制度や企業の体質や理念があればそちらを基準としてもよいでしょう。
しかしながら、僕(エンジニア)の個人的な観点では、最低限のコンプライアンスさえ満たしていただければ、あとは参画するプロジェクトの業務内容とギャラ以外に興味はありません。特定のコミュニティに所属したければ自分で探して主体的に所属すればよいですし、福利厚生なども会社員の頃からほとんど利用した試しがありません。環境を自分でカスタマイズできるのもフリーランスの醍醐味だと考えています。そのためにフリーランスになったわけですから。

尚、幾つかのエージェントの担当から伺ったところ、 7社同時に登録することはかなり稀なことのようです。僕は極力リスクを分散しますので、エージェントを限定したりはしません。エージェントを限定すると、担当者がイマイチだった場合に時間ばかりが過ぎて結果が伴わないこと、即ち時間の浪費にもなりえます(結果は後述します)。どれほど有名なエージェントであっても最終的に担当していただくのはいち個人の人間です。一人の人間(ひとつの企業)に自分の人生を一部でも預けることは大変危険です。多少面倒でも、複数社並行して営業していただくことにしました。但し、こちらは一人なので無制限に登録することはできません。やっていくうちに対応可能な数が最終的に 5社だった、ということです。業務が決まらない状態が続けば、その数は必要に応じて増やすつもりでいました。

また、現在プロジェクトに参画中で、大きな不満はありませんが、エージェントとのコネクションは徐々に増やし続けています。現在担当するエージェントが現職を退く可能性もありますし、もっと条件のよい業務があればそちらへ業務ごと切り替えることも視野に入れています。自分がすべきことを誰かに委託する以上、リスクは分散し続けるに越したことはありません人並みのことをしていては人並みの結果しか伴わないものです

最終的に契約した会社は公開しませんが(理由は後述)、本格的に仕事探しを開始(エージェントの登録)してプロジェクトが確定するまで 1週間程度でした。僕が IT 営業をしていた頃、エンジニアをアサインするために、早くても 2週間〜 1ヶ月を要していたため、驚愕のスピードです。業界が相変わらず活況なのと、コロナで面談がリモート前提であったこと、あとはエージェントのスピード感の賜物だと思います。

エージェントからのヒアリング

エージェントを利用登録する際、幾つかの個人情報とメールアドレスを登録します。その後担当者から連絡があり、Web でのヒアリングを打診されます。早い業者では翌日、遅くとも5営業日以内にはヒアリングの日程が確定します。

ヒアリングに先立って、スキルシート(エンジニアとしての業務経歴書)を送付しておきます。スキルシートは非常に重要なのですが、長くなるので今回は割愛します。手元にフォーマットがあればそちらに記入し、フォーマットがなければエージェントのサイトなどから入手可能ですので、そちらを利用しましょう。スキルシートに決まったフォーマットはないので、やる気と実績がわかりやすいものを選択するのがよいでしょう。
尚、ヒアリングの内容について、エージェントが先立ってアジェンダを提示してくれればよいのですが、そうでないことも多いので[1] … Continue reading最低限以下のことは考えておきましょう。

  • フリーランスとなった理由
  • 希望単価、稼働日数
  • 希望する業務内容(特にスコープ)
  • 希望する業種
  • その他こだわり事項

尚、僕のこだわりポイントは別の記事に残していますので、よかったら参考にしてみてください。

実際のヒアリングでは身だしなみや、背景などのマナーに注意してくださいヒアリングはプロジェクトの参画面談と同等と考えておきましょう。だからと言って過剰に緊張することなく、これから協業する企業との意識合せくらいの緊張感で臨むのがちょうどよいかと思います。
エージェントから見たら、フリーランスは希少な売上の仕入源泉でもあり、実際お客様扱いを受けることになります。フリーランスによっては横柄になってしまうこともあるでしょう。しかしながら、フリーランスへ実際対価を支払うのはエージェントです。フリーランスにとって事実上のお客様は参画先の企業ではありますが、法的なお客様はエージェントです。エージェントはこちらが苦手な営業を代行してくれるうえ、売上まで回収してくれます。気に入らなければ乗換える、みたいな勇ましいことを上記では言ってますが、これは当然この最低限の敬意を払ったうえでの話になります。お互い気持ちよく仕事ができるように配慮しましょう。

営業と面談

ヒアリングが終了すると(或いはヒアリングの場でも)メール、チャット、電話などで、自分の希望に見合った案件情報を定期的に送っていただけるようになります。プロジェクト参画面談をご経験の方であれば、あとの流れはご存知の通りです。

  • 気になる案件に申込むようエージェントに依頼
  • 書類選考(合格なら次へ)
  • 面談の日程調整
  • 参画面談(合格なら次へ)
  • 参画日以降業務開始

参画面談を複数回に分けて実施する企業もありますが、最近ではだいぶ減ったように思われます。もしそのような企業があれば、全力でスルーしましょう。背景として、面談でエンジニアの正確な力量は推し量れません。面談でわかることは、

  • 経験に見合った技量があるか
  • そのプロジェクトに合うか

ということだけです。もっと言えば上記以外特に必要ないと思います。エンジニアリングの中でも特に専門性の高い分野(AI やデザイン)であれば時間をかける必要があるかもしれませんが、複数回にわけたところで実際に働いてみないとお互いわかりっこないのが現実です。それを理解せず、手続き上の理由などで複数回の面談が必要ということであれば、無駄な工数を割き続けて改善しない企業体質である、と判断するのが妥当です。

改めて所感

専任のエージェントつき 5社登録して学んだことで、上記リンクの記事にも書いたことですが、結局どんなこともビジネスは人に依存するということです。短い間でしたが、僕のニーズを満たすよう細かくヒアリングしたうえ、積極的に営業をかけてくださったのは 5社中 2社でした。

その 2社(というか 2名)は大変尽力いただき、最終的にご案内いただいたプロジェクトは 2件とも面談結果 OK をいただきました。当然片方を選択するほかなかったのですが、選択しなかったプロジェクトも大変魅力的なものでした。僕は会社員としての仕事と並行してプロジェクトを探す必要があったため、夜間のやり取りや面談の日程調整も真摯に対応いただきました。見合う案件があれば、しつこいくらいに連絡をいただきました。大変感謝しています[2]逆に 2社以外の動きと言ったら…なんというか…一緒に仕事したいとは決して思いませんねぇ…

しかし、そんなエージェントの努力は会社が提供する枠組みではなく、最終的には個人の裁量、もとい熱量なのではないでしょうか。2名のエージェントからはお仕着せでない自発的な熱意が伝わってきました。時代がどう変わろうと、最終的にサービス業は属人的なものです。そしてわれわれシステムエンジニアもサービス業です。サービスのプロを嗅ぎ分けて然るべきです。見習わなければならないなぁ、と思った次第でした。

ともあれ、一気に 5社登録してエージェントとのヒアリングが 2日間に集中したときには目が回りましたが、そのおかげで得るものも多かったと思います。もし、エージェントの印象が悪かったり、応募しても動きが遅い場合はほかを頼りましょう。(たぶんですが、担当を変えることはできないと思います)

夢はなぜ叶うのか。それは叶えたいと願うから。

と言われるように、最後の最後には個人の意思なんだな、そんなことを考えた 1週間でした。

脚注

脚注
1 僕はアジェンダのない打合せが、戦争と同じくらい苦手です。恥ずかしい話ではありますが、僕はもともと頭の回転が鈍く、あがり症でもあるため、打合せでは万全の準備をしないとまともなことが話せません。YouTube で視聴者の質問にその場で答えている人を見てると本当に感心します。
2 逆に 2社以外の動きと言ったら…なんというか…一緒に仕事したいとは決して思いませんねぇ…
ABOUT ME
福永 裕義
フリーランス、システムエンジニア。

営業・販売、肉体労働などを経て 2007年から IT 業界に従事。文系出身かつ未経験者のため立上りに大変な時間と労力を要する。

新規システム開発を提案から設計・実装・保守・運用まですべての工程を担当する(実装は主にサーバサイド)。その傍ら、他業種・他職種の経験や上記立上りの経験を活かし、教育や業務標準化など、組織の育成に勤む。

私立大学現役合格、現役中退。基本情報・応用情報技術者取得、高度試験はモチベーション確保という観点から見送り。普通免許ゴールド保持者。

趣味は犬。