前回、前々回では営業活動、開業+会計手続きをそれぞれお話しました。今回は自分の部屋を仕事部屋にする工程についてお話しますが、もし必要であればこちらも並行して進めることを推奨します。すでに仕事をする環境が整っている方には(いつにも増して)閲覧する価値の低い内容になりますので、雑談のつもりでお楽しみください。また、本記事はほかと異なり、単純に記録の意図が強いため、特に興味もないという方についても本記事は閲覧せず、別の記事をお楽しみください[1]執筆にはこれまでで最も時間が掛かったのですが、価値としては最も低いです。まあ世の中そんなもんですね。
改めまして、本記事は自宅の一部屋を仕事部屋にするべくあれこれした記録となります。
僕自身本格的にリモートワークを開始した頃、まだ会社員だったのですが、新型コロナウイルスの影響で、家内も週に数回リモートで作業を行うため、2人でリモートとなった場合は僕が別の部屋で仕事をしていました(同じ部屋で仕事をすることはセキュリティの観点からお互い NG です)。ただ、その部屋には空調がなく、夏と冬(特に夏)はとても仕事になりません。そういう経緯もあり、夏季に限っては、僕の所属する会社が比較的近いということもあり、出社して仕事をするようにしていました。
ただ、独立後は出社する会社もなく、ネットカフェやコワーキングスペースで仕事をするにもそれなりの費用がかかるものです。そんな経緯もあり、脱サラを機に一部屋を仕事部屋に改造することにしました。
とはいうものの、業務に必要な設備はエアコン、作業用デスクと椅子の 3つです。ただ、その前段として、完全に物置と化していた部屋にデスク・椅子を置くだけのスペースを確保する必要がありました。そのため、スペースの確保(=不用品の処分)、備品の設置という流れを踏むことになりました。
不用品の処分
僕が不用品の処分として利用したのは、まずメルカリです。結論としては、3ヶ月ほどで ¥100,000- 分を処分することができました。「こんなもの買う人いるの?」ってものまで売れて大変助かりました。特にゲーム機やゲームソフトは飛ぶように売れた印象です。価格設定はメルカリで同じ商品を検索して、平均より微妙に安く設定しました。当然高く売れたほうがよいのですが、処分最優先なのでちょっと安いくらいで捌けるのであればと思い価格設定をして、実際売れ行きはよかったと思います。
発送は休憩時間を使って最寄りのコンビニ or ヤマト運輸の営業所に持ち込んでいました。僕から購入した人はあまりの発送の速さに業者と勘違いしたことでしょう。
もうひとつ利用したのが、Web の買取業者(僕がこのとき利用したサイトは Vaboo です)です。古い技術書については売れるイメージが沸かなかったので、読まなくなった本と一緒に Web の買取業者に送りました。ビール 500ml のケースくらいのダンボール2つ分、とんでもない重量で、査定結果は 51点で ¥3,526 でした。処分する費用と手間を考えれば破格です。発送から査定の連絡までは 6日でした。スピード感も満足です。
これによって、大きなものはほとんどなくなったため、CD などの細かいものは段ボールに一括して詰めて、その状態で仕事部屋にすることにしました。
尚、この後日談として、独立から半年時点でメルカリに出品中で残っているものも多かったのですが、すべて買取業者に送りました。このとき、なんとなく取っといていた思い出の品(楽器など)や、書籍のうち Kindle で閲覧可能な本もすべて処分しました。リモートワークでずっと家にいると、不要なものが家にあるのが気になるんですよね。そのとき利用したサイトはブックオフオンラインと買取王子です。
買取業者の検索に時間を掛けて ¥1- でも高く売りたい気持ちもなかったので、幾つかの買取業者まとめサイトを確認して早々に買取業者を選定しました。数ある業者の中でもブックオフオンラインはニーズにマッチしていました。多くの業者が段ボールの個数が 2〜3 個口程度の制限があるところ、ブックオフオンラインについては大量に送れるため(正確な上限は失念しましたが僕は 8個口発送しました)、ほかがそもそも選択肢に入れませんでした。査定結果がちょっとおもしろかったので以下に貼り付けておきます。
【明細】
■書籍→93点/10,999円
■コミック→0点/0円
■CD→34点/3,734円
■DVD→4点/2,140円
■GAME→1点/11円
■その他→6点/4,850円
■買取専用ダンボール→0点/0円
■合計→138点/21,734円
■お値段のつかなかった商品→34点
■お送りいただいた箱数→8箱
基準があるとは言え、査定した人もさぞ大変だったことでしょう。使わなくなった技術書をなんとなく取っといてしまうのも僕くらいのセミシニアエンジニアにはあるあるかもしれません。
そして、集荷に来た人が恐ろしく無愛想だったのですが、重量な段ボールが 8個もあれば機嫌の一つも悪くなるでしょうね。発送から査定の連絡までは 7日でした。量を考えればこちらも満足です。
買取王子については楽器の買取 OK だったため利用しました。国産の(安い)ギターとベース各一点で、¥13,400- となりました。発送から査定の連絡までは 3日でした。一体何が起きたのでしょうかってくらいのスピード感です。
さて、ここまでで部屋の状況はこんな感じでした。
before がないのでわかりにくいのですが、まあ、物置部屋ではなくなっているのが、わかっていただけるかと思います。
最後に不要なラックなどを粗大ごみに出して一旦は完了としました。尚、僕が在住する横浜市では新型コロナ以降、回収頻度を削減しているため、粗大ごみは申込みから引取りまで 1ヶ月程度必要になります。ほかの地域も似たようなことがあると思うので、粗大ごみの処分は早めに申請しましょう。どうしても急ぐときは民間の引取り業者に頼めば、最速で申込み翌日に引取りに来てくれます。但し、粗大ごみで処分費 ¥500- のものが引取料 ¥20,000- 超になります(僕が粗大ごみとして出した上記鉄製ラックの場合)ので、その点はそこまで急ぐ必要があるか充分に検討しましょう。
備品の購入と設置
一通り不用品を処分したら、ここから仕事部屋の構築に入ります。繰り返しになりますが、仕事に必要なものとしては、エアコン、デスク、椅子、これだけです。エンジニアは仕入れがいらないのが役得ですねぇ。まずはエアコンを買いに横浜のヨドバシカメラに行って、6畳用のエアコンを購入しました、4月だったのと、型落ちだったので相対的に安かったです。
残るデスクと椅子ですがこちらは少し検討が必要です。デスクはマルチモニタや本・書類を置くスペースを確保する必要があり、椅子についても一日中座っていても疲れないことが重要となります。というわけで、取り敢えず座り心地のよい椅子を置くために、和室をフローリング化することにしました。
フローリング化には、ネットで木目調のフローリングシートを購入したのですが、金額は 4畳半用 ¥16,360- でした。フローリングシートは全長 2m 程度の巻かれた状態で届いたうえ、届いてすぐに敷くことができなかったため、置き場所に大いに困ったものです。そしてメチャンコ重たい…そんなシートを敷いたのですが、「手袋を必ずしてください」という注意書きをスルーしたため、案の定腕を巻き込まれて、手首にためらい傷のようなものができてしまいました。40 にもなってみっともない…みなさん、手袋はしましょう。
敷いた感じとしては、『完全にフローリングの感触』とはならず、畳の繋ぎ目部分はやはりボコボコした感触です。まあ、仕方ないですね。
そして、フローリングを敷くタイミングに前後して、椅子とデスクを買いに最寄りのニトリに行きました。結論としては L 字型デスク(+カバー)と椅子で合計 ¥46,000- ほどでした。ひとりで組み立てるのしんどかったんですが、特に椅子はふたりで組み立てた方がよいと思います。僕はもともと配送関係の仕事をしていたので、重いものを持つことに慣れていますが、ひとりでやる人はくれぐれも腰には注意しましょう。椅子は値段の割に、まぁまぁ快適です。通気性がよいので汗っかきには大変助かります。
更に、滑り止めとしてフローリングのうえに透明のカバーシート(¥3,990-、下記写真右)を引いてそのうえに椅子を置きました。
一旦この状態で業務は開始してしまったのですが、その後日 Macbook の台[2]僕はマウスを使わないので、右手の位置にトラックパッドを配置していますとブックスタンドを置きました。下記の写真は一通り揃った時点での撮影ですが、これを執筆している時点では本を殆ど処分して、棚は書類が占めていて、ブックスタンドには iPad を置いて本やメモ代わりにしています。また、2022 年には動画編集用に iMac を購入し、業務でモニタとしても利用しています。
尚、キャビネットや袖机は使ってません。収納できると、不要なモノが増えるためです。
以上、ここまで僕が仕事部屋を整えた経緯をお話しました。
最後になりますが、PC の設定と同様にパフォーマンスに直結するため、仕事をする環境は本当に重要だと思います。今でも改善する余地がないか常に考えている状態で、例えば、モニタをもうひとつ増やすか、Mac をシェルモード(閉じっぱなし)にして、大きなモニタ 1枚とするか、今はそれを検討しています。みなさんも色々と制限はあるかと思いますが、ちょっとした合間にパフォーマンスの向上する環境づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
おまけに仕事部屋の準備を見守る我が娘を載せておきます。
なんともぶちゃいくですね。