フリーランス

独立の手続き(退職時期の調整)

前回に引続き、独立に向けた手順、今回は退職時期の調整についてお話します。

充分な情報収集をして、フリーランスの生活を概ね想像できるようになったら、退職時期を会社と相談しましょう。

僕自身はまず退職時期を決めて、そこにあわせてプロジェクト参画時期を決めました
ただ、僕はいち早くフリーランスになりたいと思っていたため、引継ぎ期間含め最速の時期としました。フリーランスとしての業務開始時期を確定させてから退職時期を確定させる場合、時間がある分、理想のプロジェクトを求め、選びすぎたり、フリーランスへの決意が揺るぐのではないかということを懸念としてありました。特にこのような事情がなければ、通常の転職同様「フリーランスとしての業務開始時期を確定させてから退職時期を確定させる」ことでもよいと思います。尚、エージェントを利用する際は集中すれば 1週間程度でプロジェクトは確定します。先に退職時期を決めてもそれほど大きな問題にはならないという点は補足しておきます。

但し、注意していただきたいのが、あまりに性急な退職はしないようにする、ということです。退職については可能な限り会社に迷惑がかからず、かつ、著しく自分の利益を損なうことのないようにしましょう。例えば請負で開発をされている方は開発中のシステムの検収後、保守・運用をされている方は引継ぎに 1ヶ月、その後有給の消化としてプラスの日数を目安として時期を検討するとよいでしょう。(僕は退職申し出の時期が期初だったので、有給が 40日ありましたが、当然承認されず、その半分を消化することになりました。まあ、いいんですけどね….)

フリーランス転身や退職の動機は人それぞれありますが、ネガティブな側面も必ず存在すると思います。有給残数の関係で即刻退職したい人もいると思いますが、引継ぎはちゃんとやりましょう。
もしあなたに退職する理由を作らせてしまった人が社内にいたとして、引継ぎをしないことで困るのはほとんどの場合その人ではなく、チームのメンバです。その人たちの多くはあなたに対して好意的であったことを思い出してみてください。

また、この業界は広いようで狭く、遺恨を残して退職すると、どこかで現在の関係者と出会った場合になにか良からぬことが起こるかもしれません。そして何より前提として、通常の業務は常に引継ぎ(≒ 標準化)を意識して行うべきです。それについてはまた改めてお話したいと思います。

そこまで考えたら、然るべき人に退職の意思と時期を伝えましょう。あとは会社の回答を待って、具体的な時期を確定させましょう。

ちなみに僕は 2プロジェクトの保守を担当し、請負開発をリリース直後に退職の意思を伝えました。結果として、

リリース後の対応 + 保守の引継ぎ + 有給消化(1ヶ月)= 2ヶ月後に退職

で会社と調整しました。

尚、確定後は退職届(退職願でなく)を提出しますが、僕は直近 1年以上リモートで作業をしていて、基本契約書やプロジェクト参画時の誓約書もすべて電子で対応していました。退職届も試しに電子で申請しましたが、問題なく受理されました(会社に規定がある場合はそれに従ってください)。あと、過去に必要に迫られて電子印鑑を Excel で手作りしたのですが、どこでも使えて便利ですね。

ABOUT ME
福永 裕義
フリーランス、システムエンジニア。

営業・販売、肉体労働などを経て 2007年から IT 業界に従事。文系出身かつ未経験者のため立上りに大変な時間と労力を要する。

新規システム開発を提案から設計・実装・保守・運用まですべての工程を担当する(実装は主にサーバサイド)。その傍ら、他業種・他職種の経験や上記立上りの経験を活かし、教育や業務標準化など、組織の育成に勤む。

私立大学現役合格、現役中退。基本情報・応用情報技術者取得、高度試験はモチベーション確保という観点から見送り。普通免許ゴールド保持者。

趣味は犬。